わらべうたはあそび、あやしかけ、歌い続け、伝承されてきたもので、日本の文化や自然が反映されています。
視覚や聴覚、身体に刺激を与え心地よさを感じ、大人や友だちと心通わせるものとして保育の中で取り入れています。同じうたでも様々な遊び方があり乳児から幼児まで楽しめることができます。
ご家庭でもちょっとした時間に何もなくてもあそべる“わらべうた”でふれあってみてください。
今回、紹介する2曲は譜面はなく、となえるうたです。
同じうたをとなえながら、いろんなゆらし・ふれあいあそびができます。
布をふりながら“たまげた”では、愉快な表情で最後に布を頭にのせる。
足を延ばし床に座りひざに子どもをのせて上下(左右)にゆらす。
椅子に大人が座り、足首に子どもをのせ上下にゆらす。
大人の足の甲に子どもを立たせて(どちら向きでも)足踏み(歩く)。*大人もいい運動になりますよ。
いちり 両足の親指をつかむ
にり 足首をつかむ
さんり ひざをつかむ
しり、しり、しり 両手でおしり(ふともも)をくすぐる
*手の指先→手首→ひじ→脇の下と場所をかえてもいいですよ。
いつくすぐられるかなとワクワクドキドキ期待して待ってあそべるうたです。
わらべうたはあそび、あやしかけ、歌い続け、伝承されてきたもので、日本の文化や自然が反映されています。
視覚や聴覚、身体に刺激を与え心地よさを感じ、大人や友だちと心通わせるものとして保育の中で取り入れています。同じうたでも様々な遊び方があり乳児から幼児まで楽しめることができます。
ご家庭でもちょっとした時間に何もなくてもあそべる“わらべうた”でふれあってみてください。
同じうたをとなえながらできるあそびが、3つあります。
だるまさん だるまさん
あっち むいても ころころ
こっち むいても ころころ
いつでも いつでも ころころ
うたにあわせて物をころがす
両手を組み、首を左右に振りながらうたう。
足の裏をあわせて膝を開いて座る。手は膝に置き体を左右に振る。
ふくすけさん
えんどうまめが こげるよ
はやくいって かんましな※
※「かんましな」はかきまぜるの意味
足の小指から順につまんでいく。休符の時は止まる。親指まできたら折り返す。最後の「な」で小指に戻る。
*指先に心地よい刺激があります。良い眠りにつけるかも…。指をつまんでしっかり力を加えてあげて大丈夫!大人がやっても気持ちいいですよ。
*お子さんが自ら、足の指を使いだす時期に、あそびながらこのように働きかけることがとても大切です。お子さんの成長を励ますことにつながりますよ。
※2020年度のクラスです。
0・1歳児クラス※は、食べ物や動物・乗り物など身近な存在や好きなものが登場したり、耳にここちよい音・言いやすい音で構成されたりした絵本が特に好きです。
2歳児クラス※は、日々の生活や散歩・製作等で経験したことを思い出しながら、「(これを)作った!」「(これを)知ってるー」等と言いながらよーく見ています。
そんな乳児クラスで選りすぐりの絵本をご紹介します。
☆:ひよこ文庫(園の文庫)にあります。
*:現在品切れ重版未定。ぜひお近くの図書館でご覧ください。
『ぽんちんぱん』(柿木原 政広 作 / 福音館書店)☆
ページをめくるとおいしそうなパンが登場!「おー♪」と嬉しそうに小さな指でつまんでパクっと食べるしぐさをしたり、「どうぞー」と食べさせてくれますよ。
『にんじん』(せな けいこ 作 / 福音館書店)
給食でもよく出るにんじん。にんじんの絵が描かれたページになると、子どもたちも指でつまんで食べるしぐさをします。
『おしくら まんじゅう』(かがくい ひろし/さく ブロンズ新社)☆
リズムよく読みながらキャラクターと同じしぐさや表情をすると子どもたちは大喜び!! まねっこする姿もあります。
『くっついた』(三浦 太郎/こぐま社)☆
くり返し出てくる「くっついた」のフレーズに合わせて大人やお友だちとくっついて楽しんでいます。
『きんぎょが にげた』(五味 太郎 作 / 福音館書店)☆
金魚をよーく探している姿があります。絵本を出すとお部屋に飾っているきんぎょのモビールを指さして「ここにもあるよ」と教えてくれます。
『だれかしら』(多田ヒロシ 作 文化出版局)☆
お誕生日のお祝いとして、よく読む絵本です。動物たちが次々にお誕生日のお祝いにかけつけます。「とんとんとん」と動物が窓から顔をのぞかせて「だれかしら?」と読むと、子どもたちは「○○だ!」と、予想して楽しんでいます。最後はみんながそろって「たんじょうびおめでとう!」。温かい気持ちになれます。
『がたん ごとん がたん ごとん』(安西 水丸 作 / 福音館書店)☆
「がたんごとん がたんごとん のせてくださーい」と、各駅で色々な物を順番に乗せていきます。読み聞かせをすると、みんなで次は何がくるのかな?とわくわくしながら見入っています。終点に着くと色々な物たちがテーブルに並び、楽しむ雰囲気が素敵です!
『とっとこ とっとこ』(まつい のりこ さく/童心社)☆
ねこやアリ、ロボット等が靴をはいて「とっとこ とっとこ」やってきます。次は誰かな?と期待をしたり、お気に入りが現れると、「○○だ!」と喜んだりしています。大人と一緒に「とっとこ とっとこ」と、口ずさみながら見ています。
『くもの もいち』(こしだ ミカ 作 / こどものとも年少版378号2008年9月号 / 福音館書店)(*品切)
クモの絵がリアルで怖がるお子さんもいますが、ほとんどの子はよく聞いてくれてクモに親近感を覚えるようです。日常生活の中でクモを発見すると、「もいちだ!」「もいちかな」と言いながら追いかけて観察しています。作者が同じ『いたちのてがみ』(こしだ ミカ 作 / こどものとも年少版404号 2010年11月号 / 福音館書店)も人気です。
『おかしな おかし』(石津 ちひろ 文 / 山村 浩二 絵 / 福音館書店)☆
言葉あそびのような文章が軽快に進んでいくところやお菓子たちの面白おかしい表情が子ども達をひきつけるようで人気があります。同じシリーズの『おやおや、おやさい』(石津 ちひろ 文・山村 浩二 絵・ / 福音館書店)☆も好きです。
『ねられんねられん かぼちゃのこ』(やぎゅう げんいちろう 作 / 福音館書店)☆
おつきさんに「ねなさーい」と言われたかぼちゃの子どもが、次々に寝られない理由を言う絵本。読み聞かせていると子どもたちから「どうして○○なの?」と質問が出たりして絵本そのものも楽しむだけでなく、絵本を通して子どもたちとやり取りができます。
※2020年度のクラスです。
3歳児クラスは、日々の生活や調理保育・遠足等の行事で経験したことを思い出しながら内容によっては大笑いしながら見ています。
4・5歳児クラスになると、経験・体験する前に絵本で知って見通しを持ったり、より期待をふくらませたり。または、経験・体験した後に絵本でくり返し味わい、さらにイメージを広げることもあります。
そんな幼児クラスで選りすぐりの絵本をご紹介します。
☆:園のひよこ文庫にあります。
*:現在品切れ重版未定。ぜひお近くの図書館でご覧ください。
普段からひよこ文庫などで、様々な絵本に親しんでいるひまわりさん。やりとりがくりかえされる簡単なお話から、お話の世界に入り込んでハラハラドキドキするものまで、いろいろな絵本を1日の中でくりかえし楽しんでいます。
好きな絵本を何回も「よんで」と持ってくることもありますが、読んだことのない新しい絵本と出合う時の子どもたちの表情はきらきらしています。知っている絵本が増えていくことが嬉しいようです。そんなひまわりさんたちが好きな絵本を厳選しました。
「11ぴきのねこ」シリーズ(馬場のぼる 作/こぐま社)
特に『11ぴきのねことぶた』☆・『11ぴきのねこふくろのなか』・『11ぴきのねことあほうどり』☆(以上3冊馬場のぼる 作/こぐま社)が大好き。11ぴきのねこたちが楽しいことも、いけないことも「みんなでやればこわくない」、と“とらねこ大将”を中心に盛り上がるところが楽しいようです。「(それを)やったらいけないんだよね」と言ってみたり、「『しょくん!』だってー」と笑ってみたり。この本を読むといつも子どもたちの元気な声がクラス中に響きます。
『ふしぎなおきゃく』(作/肥田美代子 絵/岡本颯子 ひさかたチャイルド)☆
食べ物がでてくるお話はどの子も大好き。なかでも3歳児クラスひまわり組で人気の“つるつるラーメン”が出てくる絵本です。
人気のラーメンの味にしたくて、ウサギが正体を隠して何度も食べにきます。ウサギが森の中でやっているラーメン屋さんもおいしそうで、子どもたちも大好きです。
実際にはいないけど、絵で見るだけで恐ろしいおにばば(おにばさ・やまんば)や鬼などと主人公とのやりとりに子どもたちもハラハラ。でも最後に悪者がやっつけられるので、どこかで安心してみていられるようです。
『さんまいのおふだ』(水沢 謙一 再話 / 梶山 俊夫 画・福音館書店)☆
『だいくとおにろく』(松居 直 再話 / 赤羽 末吉 画・福音館書店)☆
みんなで絵本を読んで一緒に笑ったり、楽しい思い出をもう一度味わったり、さらにイメージを広げたり、時には言葉にできない気持ちを共有したりしています。
『おっきょちゃんと かっぱ』(長谷川 摂子 文 / 降矢 奈々 絵 / 福音館書店)
なんとも言い表せない気持ちを担任と子どもたちで共有できた1冊です。
主人公のおっきょちゃんがかっぱの国に行く時のお土産はきゅうり。きゅうりを栽培したり、プールを楽しんだりした7月に読んだら親しみがあったようです。
「さくらまつり」は4歳児クラスさくら組が朝から夜まで丸ごと1日お祭りを楽しんだ特別な日です。
①『くもの わたあめ』(正高 素子 作・こどもとも年中向き184号2001年7月号 / 福音館書店)(*品切れ)
「さくらまつり」の縁日ごっこでわたあめやさんを経験した後、おやつの時間に本物のわたあめのサプライズ! この本を読むと、「わたあめ、つくってみたい」の声があがりました。
②『きんぎょの おまつり』(作・絵/高部晴市 フレーベル館 *品切れ重版未定)
みんなで縁日ごっこや盆踊り・おみこしを経験した「さくらまつり」を思い出し、もう一度「さくらまつり」を味わいました。
③『わんぱくだんの たからじま』☆近日配架予定(等「わんぱくだんシリーズ」、作/ゆきのゆみこ・上野与志 絵/末崎茂樹 ひさかたチャイルド)☆シリーズのうち4冊所蔵
「さくらまつり」では、園内で「たからさがし」も経験。また、憧れのはと組にある“海賊船“(組木で船の形に囲んだコーナー)に乗り、海賊になりきってあそぶことも好きなので、この日常のすぐとなりにあるようなファンタジーを楽しみました。
だんだんと長いお話でも想像できるようになってきました。お家でも園でも本に親しむ時間が増えているようです。
『チムとゆうかんなせんちょうさん』☆等の「チム」シリーズ(全11冊、エドワード・アーディゾーニ 作 / なかがわちひろ 訳 / 福音館書店)ひよこ文庫所蔵:『チムとルーシーとかいぞく』『チム、ジンジャーをたすける』『チムとシャーロット』『チムききいっぱつ』『チムのさいごのこうかい』(1・2・3・4・5・10冊目のみ所蔵。所蔵している1冊目は瀬田 貞二 訳・10冊目は瑞木書房 発行、渡辺茂男 訳、今後入手可能な範囲で配架予定)
チムやジンジャーが危機に陥るたびにハラハラドキドキ。船の丸い窓からジンジャーの姿が見えたページでは思わず息をのみました。いつも正しくて勇敢なチムに憧れる子、「シャーロットになりたい」と言う子も。ジンジャーには親しみを持ったり、「こんな奴いるよな~」と思ったりしているようです。早く続きを読みたくて図書館で借り、お家で読んでもらった子もいます。シリーズ10冊目『チム さいごの こうかい』を読んでほっと安心・納得しています。
『マドレンカ』(作/ピーター・シス 訳/松田素子 BL出版*品切れ重版未定)☆
絵本の主人公マドレンカはニューヨークに住んでいます。歯がグラグラしてきた日、そのことを近所のフランス出身のパン屋さんやインド出身の雑貨屋さん等、様々なルーツを持つ人たちに報告し、いろんな祝福の言葉をもらいます。
以前から担任が「(乳)歯が抜けるのは、おめでとうなんだよ」と伝えていましたが、グラグラし始めると不安になってしまう子も。この絵本を読んでから「グラグラしてきた!」と喜ぶようになりました。(毎年6月頃、市の歯科衛生士さんが来園して歯の抜け替わりや6歳永久歯のお話をしてくださっていますが、今年は新型コロナウイルスの感染予防のため11月に延期。)
『じゅげむ』☆『はつてんじん』等「川端誠 落語絵本」シリーズ(川端誠/作 クレヨンハウス)
長いお話でも最後まで聞き入り、ちゃんと笑いどころで大笑いしています。
『じごくのそうべえ』(たじま ゆきひこ作 童心社)☆(近日配架予定)
特に鬼の身体の中で暴れる場面や外に出る場面で大爆笑!